2009年6月26日金曜日

ミツバチのささやき/エル・スール










「ミツバチのささやき」と「エル・スール」2本連続で、十三の第七芸術劇場。
ミツバチは、真ん中へんで少し寝ちゃった。またDVDで補完しよう。でも2本ともよかったー。昔どちらも公開時に今はなき三越劇場で見たのよねー。で、高校時代気の合わなかった美術のクラブ教師が来てたのよねー。どちらも、今回はさすがに物語が細部まで理解できましたよ。昔は気づかなかったけど、ロリコン視点というか、少女に対するおじさんのあこがれみたいな感情がこめられてるのを感じた。自分が大人になったんだろうか。「エル・スール」はビルドゥングスロマンだったんですね。あの振り子ほしいなあ。

改めて観ると、エリセっていう人は「断片」の監督なんだなあ、と。映像の断片、音の断片、シーンの断片、生活の断片、人生の断片をつなぎ合わせて歴史の断片に重ねたりずらしたり。だから必ずしも物語として完結(謎解き)されていない(エル・スールとか特に)。それでもちゃんと作品として成立している。そこが素晴らしい。

あと、どの作品も主人公の家が素晴らしい。ちょっと落ちぶれかけた上流階級の黄昏。乳母の名前はいつもミラグロス。女の子の部屋のベッドリネン、ろうそく立て、ランプ、壁紙、ベッドの足などに注目!





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