2009年2月9日月曜日

そろそろスローフード



2/1-8 『そろそろスローフード 今、何をどう食べるのか?』 島村菜津&辻信一 大月書店
衝撃的事実てんこ盛り。

映画『いのちの食べかた』より、牛の人工授精の方法は、いちおう交尾の態勢まで持っていって、ぱっと精子だけ横取りして交尾させない。日本の黒毛やホルシュタインもほとんどこのやり方だという。短角牛(岩手県の南部牛に由来する種)のみ例外。

牛は本来草食なのに、日本の牛は肥満させて肉を柔らかくするために、穀物を大量に食べさせる。その穀物はトウモロコシ、大豆、麦、ふすまなどだが、そのうちトウモロコシと大豆はほとんどがアメリカからの輸入、アメリカのトウモロコシの80%、大豆の60%は遺伝子組み替えである。

映画「ダーウィンの悪夢」タンザニアの「ナイルパーチ」という魚をめぐる産業と国家が国民に与えた深刻な状況について。

MSG=Monosodium Glutamate=グルタミン酸ナトリウム→味の素=うま味調味料=化学調味料
(ずっと気になってるんだけど、商品にはよく、アミノ酸、と書かれてますが、あれですかね??)
はやはり、できるだけ避けるべし。

日本では70年代ごろにサラダ文化が始まったが、それに比例してドレッシングを売るために、野菜の味をうすくするよう品種改良が行われた。ホテルなどで洋食の朝食に小鉢のサラダ(とドレッシング)がつくのは日本だけである。で、そのドレッシングに使われる油は遺伝子組み換え。

世界で1年間に自動車事故でなくなる人は150万人!地球規模の大虐殺ですな。
道路の近くでは肺がんが増えている。日本では、1970年に肺がんによる死者は男性7502人、女性2987人。2001年には男性4万人弱、女性約15000人。喫煙者は減少しているのに、死者は増えているのは、道路の排気ガスが原因なのではないか、という話。

これは私の意見ですが、前から思ってたんだけど、バイオエタノールとか言う前に、毎日仕事で使うとか、どうしても生きるために必要な人以外は車を持つ/乗るのを止めればいいと思う。カー・シェアリングも考慮すべき。運動不足解消に、みんなが道路を歩くようにすれば、排ガス問題が顕著になるから、政府も減らそうと思うんじゃないかなあ。現実はそう簡単じゃないんだろうけど、私はとりあえず必要ないので車は持ってません。

参考図書:『アメリカ小麦戦略と日本人の食生活』鈴木猛夫 藤原書店

パン、白砂糖、マーガリン、牛乳、サラダ、ドレッシング、コーヒーフレッシュ。
どれも疑うべし、一考するべし。「トクホ」も怪しい。「有機」「抗菌」も要チェック。

小さな町の単位で、風景を考える:
イタリアの町中にベンチがあるのはいい、おばちゃんや観光客が町をつくづく見るから、風景に気をつけるようになる。外カフェも然り。
徒歩圏内で、用事が済む町は素晴らしいと思う。
そういう町や村をつくって行こうとする動きは、実はすでに日本でも起こっている。
(スポンサーの一つが、カルビーポテト株式会社、というのにちょっと驚き〜)

とにかく、宣伝には惑わされないようにしよう、本質を見極めて商品を選ぼう、本当のおいしさを学ぼう、ということか。

本文中で紹介されていた、気になる場所リンク:

お宿吉水

山里の宿 美野鹿 長野県

山形のイタリアン アル・ケッチャーノ

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