2009年1月11日日曜日

大阪の山本能楽堂にて、子どものアート・ワークショップの手伝い。能の楽屋から説明から、ひとつひとつが新鮮でとても面白かった。能楽堂の内部は、あちこちに入り口や出口があり、まるで迷路のようだが、どの空間も舞台を中心に無駄なく活用されており、充足していた。
能のお話を聞くー声を出してみるー情景を思い浮かべて作ってみるー中身をしっかり見て聴きながら、タイミングを見計らって作品で参加する、というワークショップの順序が絶妙!子どもたちは五感全部を使って記憶していくんだなあ。私も。

今日聞いた知識:
つくりもの=能で使う大道具のことで、基本的に竹と布テープだけで作る。毎回、演目のたびに作っては解体するらしい。これぞインスタレーション。
お囃子=向かって右側から謡(うたい)、笛、小鼓、大鼓、太鼓の順。これは、おひな様の五人囃子と同じ順序。これは口、肩、ひざ、舞台というようにだんだん高さが下がっていく順序でもあり、覚えやすい。
小鼓の革は馬の胎児の革!で、湿らせて使う。大鼓は普通の馬の革で、炭火で乾かして使う。
幕の上げ下げはすべて手動で、「おまーくー」とゆっくり言うときはゆっくり開け閉め、天狗や龍神など、活気のある役の時は「おまくー」と強めに言ってさっと開け閉めする。
明治時代までは、「芸能人」という言葉は能をやる人を表す言葉だった。

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